薬屋のひとりごと原作を徹底解説!違いや完結情報も

アニメも大人気の「薬屋のひとりごと」、その原作小説について、アニメとの違いや、もう一つの原作ともいえる小説家になろう版との違いを詳しく知りたいと思っていませんか。
この記事では、ミステリーとラブコメが絶妙に融合した物語の源流である薬屋のひとりごとの原作小説に焦点を当てます。
原作者はどんな人物なのか、原作は無料で読めるのか、物語はどこまで進んでいて原作は何巻まで刊行されているのか、そして原作は完結しているのかといった、あなたが抱くであろうあらゆる疑問に答えていきます。
特にファンの間で話題になる、小説家になろう版でのプロポーズの有無についても深く掘り下げて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

- 原作小説と各メディアの違いがわかる
- 物語の最新の進捗状況と完結予想を把握できる
- なろう版と書籍版それぞれの特徴を理解できる
- 原作をお得に読むための方法が見つかる
薬屋のひとりごと 原作を読む前に知るべきこと
薬屋のひとりごと原作小説の概要

多くのファンを魅了する「薬屋のひとりごと」の物語は、日向夏(ひゅうが なつ)先生によるライトノベルが原作です。
この物語の原点は、2011年に日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始されたウェブ小説にあります。
元々は作者が練習用として投稿していましたが、その独特な世界観と魅力的なキャラクターが口コミで話題を呼び、またたく間に人気作品となりました。
その後、読者からの熱い支持を受け、2012年に商業出版デビューを果たします。
そして、2014年からはヒーロー文庫(発行:イマジカインフォス、発売:主婦の友社)で新装版の刊行が開始され、現在も続く大人気シリーズへと成長しました。
特筆すべきは、原作小説とコミカライズ版を合わせたシリーズ累計発行部数が4000万部を突破している点であり、これは現代のライトノベル作品としては異例の成功と言えるでしょう。
物語は架空の中華風帝国を舞台に、薬師の少女・猫猫(マオマオ)が後宮で次々と起こる難事件を、薬学の知識と鋭い洞察力で解決していくミステリーです。
原作小説のポイント
- 作者は日向夏(ひゅうが なつ)先生
- 原点は小説投稿サイト「小説家になろう」のウェブ小説
- 現在はヒーロー文庫から刊行中のライトノベル
- シリーズ累計発行部数は4000万部を突破
原作者はどんな人物?経歴を紹介

「薬屋のひとりごと」の生みの親である原作者・日向夏先生は、福岡県出身・在住の小説家です。
公の場に顔を出すことはなく、SNSやイベントでは「うりりん」という若い猪(うり坊)をモチーフにした可愛らしいアバターを使用しており、そのミステリアスな存在もまたファンの興味を引いています。
ペンネームの「日向夏」は、ご自身が好物だという柑橘類の名前に由来しており、ユニークなネーミングセンスが光ります。
もともとは大学卒業後に会社員として勤務していましたが、東日本大震災をきっかけに自宅で過ごす時間が増え、練習のつもりで「小説家になろう」へ投稿を始めたのが作家人生のスタートでした。
当初は「うりぼう」というペンネームで活動していましたが、書籍化の際に現在の「日向夏」へと変更した経緯があります。
影響を受けた作品
日向夏先生は、自身の作風に影響を与えた作品として、酒見賢一先生の「後宮小説」や、小野不由美先生の「十二国記」などを挙げています。
これらの作品が持つ緻密な世界観や、中華風ファンタジーの要素が、「薬屋のひとりごと」の礎となっているのかもしれません。
「薬屋のひとりごと」以外にも、「トネリコの王」や「神さま学校の落ちこぼれ」など、数多くの人気作品を手がけており、そのどれもがファンタジーとミステリーを巧みに融合させた、日向夏先生ならではの魅力にあふれています。
原作は無料で読める?なろう版とは

結論から言うと、「薬屋のひとりごと」の原作を完全に無料で読む方法はあります。
物語の原点である小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載されているウェブ小説版(通称:なろう版)は、誰でも無料で読むことが可能です。
こちらは現在も公開されており、物語の完結部分まで楽しむことができます。
ただし、現在書店や電子書籍ストアで販売されている書籍版(ヒーロー文庫版)とは内容が異なる点に注意が必要です。
なろう版は、いわば物語の「プロトタイプ」や「原案」に近い位置づけであり、書籍化される際に大幅な加筆修正が行われています。
「じゃあ、書籍版は無料で読めないの?」と思うかもしれませんね。残念ながら、書籍版を全巻無料で読む正規の方法はありません。
しかし、BookLive!をはじめとする電子書籍サービスでは、無料の試し読みができたり、お得なクーポンが配布されたりすることがあります。
これらのキャンペーンを賢く利用すれば、通常より安く原作小説を読み進めることが可能です。
特にBookLive!では、新規会員登録で非常にお得なクーポンがもらえるキャンペーンを実施していることが多いです。
原作小説に興味を持った方は、まず「小説家になろう」で物語の雰囲気を味わってみて、より深く楽しみたいと感じたら、BookLive!のような電子書籍サービスを活用して書籍版を読んでみるのがおすすめです。
2つの原作の違いを比較

「薬屋のひとりごと」には、ウェブで無料公開されている「なろう版」と、市販されている「書籍版」という、2つの原作が存在すると言えます。
そして、この2つは単なる誤字脱字の修正といったレベルではなく、作者自身が「ルート変更」と語るほど内容に大きな違いがあります。
最も大きな違いは、壬氏(ジンシ)と猫猫(マオマオ)の恋愛要素です。
なろう版ではミステリー要素が中心で、二人の関係は「信頼できるパートナー」といった描写に留まっています。
一方、書籍版では読者の要望も取り入れ、ラブコメ要素が大幅に強化されました。エピソードの追加やキャラクターの心理描写が深められ、二人の関係がより丁寧に描かれています。
なろう版と書籍版の主な違い
これからどちらかを読もうと考えている方は、以下の違いを参考にしてください。物語の楽しみ方が大きく変わる可能性があります。
| 比較項目 | なろう版(ウェブ小説) | 書籍版(ヒーロー文庫) |
|---|---|---|
| 完結状況 | 完結済み | 刊行中 |
| 恋愛要素 | 控えめ(友情や信頼関係が中心) | 大幅に強化(追加エピソード多数) |
| 物語の構成 | プロトタイプ的でテンポが速い | エピソードが追加され、より重厚 |
| 心理描写 | 比較的シンプル | 非常に丁寧で詳細 |
このように、どちらのバージョンを読むかによって、作品から受ける印象は大きく異なります。
物語の原型を知りたい方はなろう版を、より完成度が高く、キャラクターの感情の機微まで楽しみたい方は書籍版を選ぶと良いでしょう。
原作とアニメの違いはどこにある?

アニメ版「薬屋のひとりごと」は、原作小説(書籍版)を基に制作されていますが、映像化にあたっていくつかの違いが見られます。最も大きな違いは、物語のテンポと情報の取捨選択です。
アニメは1話約24分という限られた時間の中で物語を進めるため、原作の細かな心理描写や、本筋に直接関係しないサブキャラクターのエピソードが省略される傾向にあります。
例えば、原作では猫猫が事件を推理する際の思考プロセスが何ページにもわたって詳細に描かれますが、アニメでは結論に至るまでの主要なポイントに絞って簡潔に表現されています。
アニメ化における主な変更点
猫猫の心理描写の簡略化
原作の膨大な地の文(モノローグ)は、アニメでは表情や短いセリフで表現されることが多いです。
エピソードの省略・再構成
物語の流れをスムーズにするため、一部のエピソードがカットされたり、登場する順番が入れ替えられたりしています。
キャラクター設定の微調整
視聴者が感情移入しやすいように、一部のキャラクターの性格が原作よりもマイルドに描かれている場合があります。
もちろん、これらの変更は原作の魅力を損なうものではなく、むしろ映像作品として多くの人が楽しめるようにするための工夫と言えます。
実際、美しい作画や声優陣の素晴らしい演技、効果的な音楽など、アニメならではの魅力も満載です。
原作の緻密な世界観を補完するものとして、両方を楽しむことで「薬屋のひとりごと」の世界をより深く味わうことができるでしょう。
小説家になろう版のプロポーズを解説

ファンの間でしばしば話題になるのが、壬氏から猫猫への「プロポーズ」シーンの有無です。
ここで明確にしておきたいのは、物語の原点である小説家になろう版には、壬氏がはっきりとプロポーズする場面は存在しないということです。
前述の通り、なろう版では二人の恋愛関係は抑制的に描かれており、あくまで互いを深く信頼するパートナーとしての関係性が中心となっています。
もちろん、壬氏が猫猫に特別な好意を抱いていることを示す描写はありますが、それが「結婚」という具体的な形に結びつくことはありませんでした。
一方で、現在刊行されている書籍版の小説では、第7巻でついに壬氏が猫猫にプロポーズするという、非常に重要なシーンが描かれています。
これは、なろう版から書籍版になるにあたってラブコメ要素を強化した、最も象徴的な変更点の一つです。
このプロポーズシーンは、単に甘いだけの場面ではありません。
二人の間に横たわる身分差や、それぞれの過去といった複雑な事情が絡み合う中での、壬氏の覚悟が示される感動的な場面となっています。
このシーンがあるかないかで、物語全体の印象が大きく変わると言っても過言ではないでしょう。
なろう版を読んだ方も、ぜひ書籍版でこの名場面を体験してみてください。
薬屋のひとりごと 原作の最新情報と完結予想
原作の物語はどこまで進んだ?

「薬屋のひとりごと」の原作小説の物語は、2025年10月現在、まだまだ続いており、物語はますます深みを増しています。
当初は後宮という閉鎖的な空間が主な舞台でしたが、物語が進むにつれて西方の都「西都」へと移り、さらには帝国全体を揺るがす大きな事件へとスケールアップしています。
現在発売されている最新刊では、猫猫は医官付きの官女として、より専門的な立場で宮廷内の医療に関わるようになりました。
そして、帝国を襲う致死率の高い感染症「疱瘡(ほうそう)」の謎に迫るという、非常に緊迫した展開が描かれています。
このエピソードを通じて、猫猫は薬師としてだけでなく、一人の人間としても大きな成長を遂げていきます。
また、猫猫と壬氏の関係も、数々の困難を乗り越える中で徐々に変化し、より深く、複雑なものになっています。
後宮の謎解きから始まった物語は、今や国家の存亡や主要キャラクターたちの過去の因縁が絡み合う、壮大な物語へと進化しているのです。
最新刊は原作何巻にあたるのか

まず、原作小説の最新刊情報から整理しましょう。2025年10月時点で、ヒーロー文庫から刊行されている原作小説の最新刊は第16巻です。この巻は2025年5月に発売されました。
次に、2種類あるコミカライズ版の進捗です。
各メディアの最新刊情報(2025年10月時点)
原作小説
第16巻が最新刊。
漫画(ビッグガンガン版)
第15巻まで発売中。次巻16巻は2025年11月25日に発売予定です。
漫画(サンデーGX版)
第20巻まで発売中。こちらの方がやや先行しています。
そして、多くの方が気になるアニメとの関係ですが、2025年1月から放送されたアニメ第2期は、原作小説でいうと第3巻から第4巻あたりの内容を映像化したものとされています。
つまり、アニメの続きが気になる方は、原作小説の第5巻から読み始めると、スムーズに物語を追うことができます。
このように、メディアによって物語の進捗は大きく異なります。最も早く物語の先を知りたい場合は、原作小説を読むのが一番の近道です。
原作の完結はいつ?最終回を予想

結論として、2025年10月現在、「薬屋のひとりごと」の原作小説はまだ完結しておらず、最終回がいつになるかについての公式な発表もありません。
物語は現在、佳境に差し掛かっていると見られていますが、まだ回収されていない伏線も多く残されています。
例えば、以下のような謎が今後の物語の鍵を握ると考えられます。
残された主な伏線
- 壬氏の本当の正体と、皇位継承を巡る宮廷の陰謀の結末
- 猫猫の出生の秘密と、父である羅漢との関係の変化
- 猫猫と壬氏の恋愛関係の最終的な行方
ファンの間では、これまでの刊行ペースや物語の進行度から、「全20巻前後で完結するのではないか」という予想が多く見られます。
作者の日向夏先生はインタビューで「物語の終わりは構想している」と語っており、物語がいたずらに引き延ばされることはないでしょう。
いずれにしても、猫猫と壬氏、そして彼らを取り巻く魅力的なキャラクターたちがどのような結末を迎えるのか、完結まで目が離せません。
薬屋のひとりごと原作の全てを総括

この記事では、「薬屋のひとりごと」の原作について、多角的な視点から詳しく解説してきました。最後に、記事の要点をリスト形式でまとめます。
- 「薬屋のひとりごと」の原作は日向夏先生のライトノベル
- 原点は「小説家になろう」で連載されたウェブ小説版
- なろう版は無料で読めるが、書籍版とは内容が大きく異なる
- 書籍版では恋愛要素が大幅に強化されている
- なろう版には明確なプロポーズシーンは存在しない
- 書籍版の7巻で壬氏が猫猫にプロポーズする
- アニメは原作小説(書籍版)を基に制作されている
- アニメは尺の都合で原作の心理描写やエピソードが一部省略されている
- 原作小説は2025年10月時点で16巻まで刊行中
- 物語は後宮から帝国全体へとスケールアップしている
- アニメ第2期の続きは原作小説の5巻から
- 原作はまだ完結しておらず、完結時期は未定
- ファンの間では全20巻前後での完結が予想されている
- 原作小説を読むならBookLive!など電子書籍サービスがお得
- 違いを理解し、各メディアを楽しむのがおすすめ


