黒執事リジーの謎を徹底解説!裏切りから現在まで

人気漫画『黒執事』のヒロイン、エリザベス(リジー)。多くの読者がまず気になるのは、婚約者であるシエルとリジーの関係はどうなるのかという点ではないでしょうか。
物語初期の可憐な姿からは想像もつかないほど、リジーは強い剣の才能を秘めており、豪華客船編でのエリザベスの戦闘シーンは伝説的です。
しかし、物語は一転し、衝撃的なリジーの裏切りが描かれました。これにより、一部の読者からリジーはひどいという評価も生まれる事態に。彼女に一体何があったのか、リジーはどうなったのか、そして現在の状況や最新話での動向が気になりますよね。
さらに、豪華客船編ではエリザベスの死亡説まで流れました。
本記事では、こうした謎多き彼女の物語、さらには彼女を支えるリジーの兄や、キャラクターに命を吹き込むリジーの声優についても触れながら、リジーの全てを徹底的に解説していきます。
この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。

- リジーの可愛らしさと隠された強さの二面性
- 裏切りと呼ばれる行動の真相と読者の評価
- 物語の核心に迫るリジーの現在の立ち位置
- シエルや兄との関係性と物語における重要性
黒執事リジーの魅力と物語での変遷
シエルとリジーの関係は恋人?従姉弟?

シエルとエリザベスの関係は、単なる婚約者という言葉だけでは語れない、血縁と深い愛情に基づいています。
二人はシエルの父方の叔母の娘、つまり従姉弟同士です。
彼らが生きる時代の貴族社会では、家柄や血筋を維持するために、近しい親族間での結婚は決して珍しいことではありませんでした。
興味深いことに、ファントムハイヴ家が伯爵家であるのに対し、エリザベスのミッドフォード家は侯爵家であり、爵位はエリザベスの家の方が上位にあたります。
しかし、二人の関係は政略的な側面以上に、幼少期からの強い絆によって結ばれています。エリザベスにとって「婚約者であるシエル」は、彼女の世界の中心そのものでした。
ただ、幼い頃のシエルが何気なく言った「強い女の人は怖い」という一言が、エリザベスの行動を大きく左右することになります。彼女はその言葉を受け、「シエルに守られる可愛い妻になろう」と決意し、自らの類まれな才能を隠すようになったのです。
一方、シエル(双子の弟)も、表面的にはそっけない態度を取りながらも、エリザベスを心から大切に思っています。
彼女が危険に晒された際には、常に身を挺して守ろうとする姿から、その深い愛情がうかがえます。二人の関係は、貴族社会のしきたりと、幼い頃から育んできた純粋な想いが複雑に絡み合った、非常に特別なものなのです。
エリザベス死亡説が流れた理由

結論から申し上げると、エリザベスは死亡していません。しかし、物語の緊迫した展開の中で、彼女の死亡を強く示唆する場面が二度あり、多くの読者を騒がせました。
最初の死亡説が広まったのは「豪華客船編」です。
歪んだ肉人形(ビザール・ドール)の群れに囲まれ絶体絶命の状況に陥った際、エリザベスは「シエルの前では最後まで可愛い姿でいたかったな」と涙ながらに微笑みます。
このセリフと状況は、物語における典型的な死亡フラグと受け取られ、読者の間で彼女の死を確信する声が広がりました。
二度目の危機は「スフィア・ミュージックホール事件」で訪れます。占い師ブラバットによって心を揺さぶられたエリザベスは姿を消し、信者を人形化する彼の実験の毒牙にかかってしまいます。
彼女も人形にされかけるという危機的状況に陥り、再び死亡説が浮上しました。
いずれの場面でも、エリザベスはシエルやセバスチャンの活躍、そして自身の力によって危機を脱しています。
これらの描写は、彼女が単なる守られるヒロインではなく、物語の核心に関わる重要なキャラクターであることを示しており、死亡する可能性は今後も極めて低いと考えられています。
リジーは強い!ミッドフォード家の才能

エリザベスの可憐な外見からは想像もつかない強さ。その源泉は、英国騎士団の名門、ミッドフォード家の血筋にあります。
彼女の父は英国騎士団の団長を務め、母であるフランシスに至っては、女王主催のフェンシング大会で夫に勝利するほどの実力者です。
エリザベスは、まさに剣術のサラブレッドとして生まれ、その才能は母以上とまで評されています。兄であるエドワードも自身の実力を認めつつ、「自分では妹の後ろはとれない」と、妹の天賦の才を素直に認めているほどです。
幼少期、シエルの「強いお嫁さんは怖い」という言葉をきっかけに、彼女はその才能を封印していました。
しかし、ファントムハイヴ家襲撃事件を経て、シエルが「女王の番犬」という過酷な道を歩むことを知った彼女は、考えを改めます。「シエルに守られる」のではなく、「シエルを守れる妻になる」と決意し、人知れず剣の稽古に励むようになったのです。
この強さは、ただの戦闘能力にとどまりません。それは、愛する人を守るという強い意志の表れであり、彼女の精神的な成長と自立を象徴しています。
豪華客船編でその力が初めて開花して以降、彼女は「守られるヒロイン」から「自ら戦うヒロイン」へと大きな変貌を遂げました。
圧巻のエリザベス戦闘シーン

エリザベスの戦闘シーンは、『黒執事』の中でも特に印象的な場面として多くのファンの記憶に刻まれています。
最も象徴的なのは、やはり「豪華客船編」での初戦闘です。絶望的な状況で涙を見せた直後、彼女は二本の剣を手に取り、踊るようにビザール・ドールの群れを薙ぎ払っていきます。
その動きは流麗かつ正確無比で、一瞬にして戦場の空気を支配しました。そして、「我が名は英国騎士団団長が娘、エリザベス!女王の番犬の妻!」という力強い名乗りは、彼女が自らの意志で戦うことを決意した瞬間であり、鳥肌ものの名場面です。
さらに驚異的なのが、「青の教団編」で見せた悪魔セバスチャンとの対決です。人間の攻撃が通用するはずのないセバスチャンに対し、彼女の剣撃は一瞬の隙を突き、彼のネクタイをわずかに切り裂いてみせました。
これには普段余裕の表情を崩さないセバスチャンも驚き、「貴方の才能 驚嘆に値しますよ 人間にしてはね」と、彼女の実力を認めざるを得ませんでした。
これらの戦闘シーンは、単なるアクションの迫力を超えて、エリザベスの内面的な成長と決意を視覚的に描き出す重要な役割を担っています。
可憐な少女が、愛する人を守るために最強の騎士へと変貌する。このギャップこそが、エリザベスの戦闘シーンが読者を魅了してやまない理由です。
リジーの裏切りはひどいと言われる理由

物語の大きな転換点となった、エリザベスの「裏切り」。この行動がなぜ一部の読者から「ひどい」と評されるのか、その背景には複雑な事情とファンの心理があります。
行動の経緯とファンの失望
「青の教団編」で、死んだはずのシエルの双子の兄(本物のシエル)が登場し、これまでエリザベスが「シエル」として愛してきた人物が弟だったという衝撃の事実が明かされます。
この真実を知ったエリザベスは、本物のシエル(兄)の側につくことを選び、弟シエルに対して「あなたはシエルではない」と突き放す言葉を投げかけました。
長年、弟シエルとエリザベスの絆を見守ってきた読者にとって、この態度の変化は、これまでの思い出や関係性を全否定するかのように映りました。
必死に訴える弟シエルの姿と相まって、エリザベスの行動が「裏切り」や「手のひら返し」として受け取られ、強い失望感や怒りを生んだのです。
擁護派と否定派の意見
エリザベスへの評価は、ファンの間で大きく二分されています。それぞれの意見を比較することで、この問題の多角的な側面が見えてきます。
立場 | 主な意見 |
擁護派 | 貴族社会では長男が正統な後継者であり、婚約者も本物のシエルだったため、彼女の選択は当然の義務。 |
弟シエルへの想いを抱えながらも、苦渋の決断を下した彼女の葛藤を理解すべき。 | |
否定派 | どんな理由があれ、今まで築いてきた絆や愛情を否定する言動は許せない。 |
弟シエルがどれだけ彼女を想い、守ってきたかを無視した、あまりにも無神経な仕打ちだ。 |
このように、彼女の行動を貴族としての「義務」と捉えるか、個人としての「愛情の裏切り」と捉えるかで、評価が真っ二つに分かれています。
彼女の真意は、単純な裏切りではなく、自らの恋心が「偽物」だったのかもしれないという絶望と、貴族としての立場との間で引き裂かれた、深い苦悩の末の選択だったと言えるでしょう。
黒執事リジーの現在と今後の注目点
リジーはどうなった?現在の状況まとめ

本物のシエル(兄)の側につくという衝撃的な選択をした後、エリザベスは単なる婚約者という立場から、物語の核心を担う戦闘要員へと完全に変貌を遂げました。
現在の彼女は、兄シエル陣営の重要な戦力として活動しています。その実力は飛躍的に向上しており、作中では警察署を単身で制圧するという、もはや人間離れした活躍も見せています。
「守られる存在」であった過去の姿はそこにはなく、自らの意志で道を切り開く、孤高の戦士としての風格すら漂わせています。
しかし、その心の内は非常に複雑です。表向きは兄シエルと共闘していますが、心の奥底では弟シエルへの想いを捨てきれていないことが示唆されています。
この矛盾を抱えた状況こそが、現在のエリザベスを特徴づける最大の要素です。
彼女はもはや、誰かの保護に依存する少女ではありません。自らの選択に責任を持ち、たとえそれが苦しい道であっても、信じるもののために剣を振るう。
現在のエリザベスは、悲しみと強さを併せ持った、成熟した一人の女性として物語に君臨しているのです。
最新話におけるリジーの立ち位置

『黒執事』の物語は現在も続いており、エリザベスの動向は常にファンの注目の的です。
2024年4月に発売された最新刊34巻の時点では、物語はファントムハイヴ家の使用人たちが敵の拠点を各個撃破する展開が中心となっており、エリザベスが直接的に登場する場面はありません。
彼女の選択が物語に大きな影を落とす中、一時的に表舞台から姿を消している状況です。
しかし、この「不在」こそが、彼女の重要性をより一層際立たせています。
現在進行中の作戦が完了した後、物語の焦点が再びシエル兄弟の対立に戻ることは確実であり、その時、エリザベスがどのような立場で、どのような行動を取るのかが、物語の結末を左右する最大の鍵となります。
次巻35巻の発売が待たれる中、ファンコミュニティでは彼女の最終的な選択についての考察が活発に行われています。
「最終的には弟シエルの元に戻るのではないか」「兄シエルと共に新たな道を歩むのか」など、様々な憶測が飛び交っており、彼女の再登場が今か今かと待ち望まれています。
リジーを溺愛する兄エドワードの存在

エリザベスの物語を語る上で欠かせないのが、兄であるエドワード・ミッドフォードの存在です。彼は妹を心から愛する、典型的なシスコンとして描かれています。
エドワードは、妹のエリザベスを「天使」と称してはばからず、彼女のこととなると周りが見えなくなるほど溺愛しています。
しかし、彼の愛情は単なる甘やかしではありません。彼はエリザベスの剣の才能を誰よりも正確に理解しており、「自分では妹に敵わない」と素直に認める潔さを持っています。
彼の最も優れた才能は、剣術そのものよりも、天才の努力や才能を妬むことなく真っ直ぐに尊敬できる「一直線の尊敬(フルリスペクト)」という性質です。
この純粋さと実直さから、彼はシエルからも信頼を置かれています。
寄宿学校編では、監督生の一人として大きく成長した姿を見せ、物語における重要性を増しました。妹がシエル兄弟の板挟みとなり、複雑な選択を迫られている現在、兄であるエドワードが彼女の状況をどう受け止め、どう行動するのか。
彼の真っ直ぐな正義感が、今後の困難な状況において一つの道しるべとなる可能性があり、その動向から目が離せません。
リジーの声優はベテラン田村ゆかりさん

エリザベスという複雑なキャラクターに命を吹き込んでいるのが、声優の田村ゆかりさんです。彼女の卓越した演技が、リジーの魅力を何倍にも高めています。
プロフィール項目 | 内容 |
名前 | 田村 ゆかり(たむら ゆかり) |
生年月日 | 1976年2月27日 |
出身地 | 福岡県 |
代表作 | 『魔法少女リリカルなのは』(高町なのは役)、『ひぐらしのなく頃に』(古手梨花役)など多数 |
田村さんは、天真爛漫で可愛らしいリジーの声から、戦闘シーンでの凄みのある力強い声まで、キャラクターの持つ二面性を見事に演じ分けています。
特に劇場版『黒執事 Book of the Atlantic』での演技は高く評価されており、制作陣からも「天才さを感じる」と絶賛されました。
原作者の枢やな先生からの「カッコよくやってほしい」というリクエストに応え、試行錯誤の末に生み出された戦闘時の声は、多くのファンに衝撃と感動を与えました
ファンからは「ゆかりさんの演技によって、リジーの心の内がより色濃く伝わってきた」といった声が寄せられています。
2008年のテレビアニメ第1期から長きにわたりエリザベス役を務め続けており、もはや田村ゆかりさんなくしてエリザベスは語れない、というほどのハマり役と言えるでしょう。
総括:黒執事リジーの活躍を見逃すな

本記事では、『黒執事』のヒロイン、エリザベス(リジー)について多角的に解説しました。最後に、彼女の物語を理解するための重要なポイントを振り返ります。
- エリザベスは死亡しておらず、物語の重要人物として生存している
- 豪華客船編などの危機的状況が死亡説の要因となった
- エリザベスは英国騎士団の名門ミッドフォード家の出身
- 母以上の剣の才能を持つ天才剣士である
- 幼少期、シエルの言葉をきっかけに強さを隠していた
- シエルを守るために戦うことを決意し、才能を開花させた
- 豪華客船編での戦闘シーンは彼女の転換点となった
- 死んだはずのシエルの双子の兄の登場が運命を変えた
- 婚約者が本物のシエル(兄)だったと知り、彼の側につく
- この行動が一部読者から「裏切り」「ひどい」と評された
- 彼女の選択は貴族の義務と個人の感情に揺れた苦渋の決断だった
- 現在は兄シエル陣営の重要な戦闘要員として活動している
- 最新の物語では一時的に登場シーンはないが、今後の鍵を握る
- 兄エドワードは妹を溺愛しつつ、その才能を認めている
- 声優は田村ゆかりさんで、その二面性の演技が高く評価されている
