泣いてみろ乞うてもいい韓国版の結末は?ネタバレと読む方法

LINEマンガやebookjapanで連載中の大人気ウェブトゥーン『泣いてみろ、乞うてもいい』。VAN JI先生の描く息をのむほど美しい作画と、Solche先生による重厚なストーリー展開に、すっかり心を奪われている方も多いのではないでしょうか。
日本語版の更新を毎週首を長くして待っていると、「この泥沼の愛憎劇は一体どこに着地するの?」「韓国の原作小説では、マティアスとレイラはどうなるの?」と、居ても立っても居られない気持ちになりますよね。
特に、マティアスの歪んだ愛情とレイラの必死の抵抗が今後どう交錯していくのか、ネタバレを知ってから安心して読み進めたいという方もいるはずです。

- 原作小説におけるマティアスとレイラの衝撃的な最終結末
- 「理想の男」カイルや「悪女」クロディーヌが迎える運命
- 韓国での読者の評価と作品が持つ独特な魅力
- 日本語版ウェブトゥーンをお得に楽しむための配信情報
韓国の『泣いてみろ、乞うてもいい』結末を解説
ここからは、韓国ですでに完結している原作小説(全170話)の情報を基に、物語の核心に迫っていきます。
webtoon版しか読んでいない方にとっては、心臓が止まるような衝撃的な展開が待っていますので、心の準備をしっかりと整えてから読み進めてくださいね。
彼らの運命は、あなたが想像する以上に過酷で、そして美しいものです。
原作小説の最終回はハッピーエンドか

結論からお伝えすると、原作小説はレイラとマティアスが結ばれるハッピーエンドで幕を閉じます。
物語の中盤までの、息が詰まるような監禁生活や精神的な追い詰められ方を見ていると、「この二人が幸せになる未来なんて本当に存在するの?」と絶望したくなることもありますよね。
私も正直、途中まではバッドエンドしか想像できませんでした。しかし、最終的に二人は幾多の苦難、そして生死を彷徨うような極限状態を乗り越え、正式な夫婦となります。
物語の最大の転換点は、間違いなくレイラの妊娠と、それに続く決死の逃亡劇です。
マティアスに別邸へ軟禁されていたレイラは、自分のお腹に宿った新しい命を守るため、そして「鳥かごの鳥」としての人生を拒絶するために、ビル叔父さんと共にアルビスの森を脱出します。
この逃亡は、マティアスという絶対的な支配者が初めて「喪失」を味わうきっかけとなり、彼の完璧だった人生を狂わせていきます。
その後、世界を巻き込む戦争が勃発し、物語は一気にスケールを広げます。逃亡先での生活、そして悲劇的なビル叔父さんの死。
頼れる家族を失い、異国の地で子供を抱えて孤立無援となったレイラ。そんな彼女の前に、戦火の中で再びマティアスが現れます。
しかし、そこでの再会はかつてのような「支配者と獲物」の関係ではありませんでした。戦場で瓦礫の下敷きになりかけながら、身を挺してレイラを守ったマティアスの姿に、レイラの凍り付いた心も少しずつ溶かされていくのです。
結末のポイント
最終的に二人はヘルハルト公爵領であるアルビスの森へ戻り、結婚式を挙げます。
エピローグでは、逃亡中に授かった長男に加えて二人目の子供も誕生し、かつてレイラにとって恐怖の象徴だった「鳥かご」のような森が、家族の笑い声が響く温かい「家」へと生まれ変わる様子が描かれています。
長い冬が終わり、ようやく本当の春が訪れたようなラストシーンです。
ネタバレ全開!マティアスの変化

この物語の最大の醍醐味であり、読者を最も惹きつける要素は、冷徹な支配者だったマティアス・フォン・ヘルハルトが、プライドを捨てて「愛を乞う男」へと変貌する劇的なプロセスにあります。
序盤のマティアスを思い出してみてください。「美しい鳥の虐殺者」と呼ばれ、欲しいものは全て力でねじ伏せて手に入れてきた彼にとって、レイラは単なる興味深い「獲物」に過ぎませんでした。
彼はレイラの奨学金を断ち、叔父さんを盾に脅し、彼女の翼を徹底的に折ることで手元に置こうとしました。それは愛ではなく、歪んだ所有欲でした。
しかし、レイラが自分の元から消え去った瞬間、彼の世界は崩壊します。彼はレイラを失った喪失感に耐え切れず、酒に溺れ、狂ったように彼女を探し回ります。
そして戦場で再会したとき、彼は初めて「彼女を永遠に失ってしまうかもしれない」という根源的な恐怖と、「自分の愛し方が彼女を殺しかけていた」という罪の意識に直面するのです。
物語のクライマックス、瀕死の重傷を負いながらもレイラを守り抜いたマティアスは、なんと彼女をカイルに託して逃がそうとします。
「君は自由になれ」と、自分自身の幸せを放棄してでも彼女の生を願ったこの瞬間こそが、彼が「怪物」から「人間」へと変わった瞬間でした。
戦後、奇跡的に生還したマティアスは、レイラの前で跪き、涙を流して許しを乞います。
タイトルの『泣いてみろ、乞うてもいい』は、物語の冒頭ではマティアスがレイラに向けた傲慢な命令(命乞いをしてみろ、というニュアンス)でした。
しかし、最終的には彼自身がレイラに愛を乞い、泣きながら許しを請う姿へと、タイトルの意味が完全に反転するのです。
この見事なタイトル回収と、マティアスの魂の救済こそが、本作が単なるロマンスを超えた傑作と呼ばれる所以だと私は強く感じています。
カイルの可哀想な結末とその後

読者の誰もが「幸せになってほしい」と願い、応援せずにはいられなかった「緑の光(グリーンフラグ)」こと、幼馴染のカイル・エトマン。彼の誠実さと優しさは、マティアスの残酷さと対比され、私たちの心のオアシスのような存在でした。
しかし、彼の結末については、正直にお伝えするのが辛いほど切ない事実が待っています。
結論から言うと、カイルは最後までレイラを愛し、彼女のために尽くしましたが、レイラと結ばれることはありませんでした。彼は恋人としても、家族としても、レイラの隣に立つことは叶わなかったのです。
カイルの悲劇は、彼自身の過失ではありません。彼とレイラの仲を引き裂いたのは、身分差という社会の壁と、息子を貴族と結婚させたいと願うカイルの母親の卑劣な策略(レイラの学費横領など)でした。
それでもカイルは諦めず、戦争中にはマティアスから託されたレイラと子供を連れて、安全な異国へと逃げる手助けをします。
その道中、彼はレイラと、血の繋がらないマティアスの子供と共に、新しい家族を作る未来を夢見たこともありました。
しかし、レイラが心身の傷を癒やしていくにつれ、カイルは残酷な事実に気づいてしまいます。
レイラの心の奥底には、憎しみと共に刻まれたマティアスの存在が消えずに残っていたのです。彼女が時折見せる虚ろな表情が、不在のマティアスを想っているからだと悟ったカイルは、自らの想いを封印する決断を下します。
「君が笑顔でいられる道を選んでほしい」と、レイラの背中を押し、マティアスの元へ送り出したのです。
カイルのその後
原作のエピローグでは、彼は戦後、故郷に戻り医師として成功を収めますが、生涯独身を貫いたことが暗に示唆されています。
誰よりも正しく、誰よりも優しかった彼が、愛する人の幸せのために自らの恋心を犠牲にし、「永遠の二番手」として静かに生きる道を選んだその姿は、多くの読者の涙を誘い、「真のヒーローはカイルだ」という声も後を絶ちません。
悪役クロディーヌの最後とは

マティアスの婚約者であり、レイラに対して陰湿な嫌がらせを繰り返して追い詰めたクロディーヌ・フォン・アルント。
彼女は、マティアスと同じ貴族社会の頂点に立つ人間として、「公爵夫人」という地位と名誉こそを愛していた女性でした。
彼女にとってレイラは、恋敵というよりも、自分の完璧な未来設計図を汚す「目障りなシミ」でしかありませんでした。
物語の終盤、マティアスが戦死したという(誤った)情報が伝えられた際、彼女の行動は非常に現実的かつ冷徹なものでした。
彼女は悲しみに暮れることもなく、即座にヘルハルト家との婚約を破棄し、別の有力貴族との縁談をまとめ、政略結婚へと踏み切ります。
彼女は当初の目的通り、富と名誉、そして高い社会的地位を手に入れました。しかし、そこには愛も情熱も存在しません。
皮肉なことに、愛のためにすべて(地位、名誉、安定)を捨てて泥沼を這いずり回ったレイラが、最終的にマティアスからの真実の愛を手に入れたのに対し、プライドと体裁を選び続けたクロディーヌは、物質的には満たされても、心は空っぽのまま人生を送ることになります。
さらに彼女にとっての悲劇は、密かに彼女を想い続けていたマティアスの従兄、リエットの戦死でした。リエットは彼女を愛していましたが、クロディーヌはその想いに応えることなく、彼からの最期の手紙さえ読む機会を失います。
彼女は「愛される喜び」を知るチャンスを、自らのプライドによって永遠に逃してしまったのです。彼女の結末は、レイラとは対照的な「愛を持たない者の孤独」を浮き彫りにしています。
韓国での評価とピェ廃あらすじ

韓国では、本作『泣いてみろ、乞うてもいい』は「ピェ廃(被廃)物」と呼ばれるジャンルの金字塔として高く評価されています。
「ピェ廃(피폐)」とは、文字通り「疲弊」を意味し、読者の精神が削られるほどヘビーで暗い、救いのないような展開が続く作品群を指します。
しかし、ただ暗いだけではありません。その絶望的な状況の中でこそ輝く、執着や愛憎の強烈なエネルギーが読者を惹きつけてやまないのです。
韓国の読者レビューを見ていると、単なるロマンスファンタジーとしてではなく、文学的な深みを持った「ダークファンタジー」として賞賛する声が多く見られます。
特に作者のSolche先生の筆致は卓越しており、「鳥と鳥かご」「森と侵入者」「月と雲」といった象徴的なメタファーを物語全体に散りばめることで、キャラクターの心理を巧みに表現しています。
例えば、マティアスのレイラへの執着は「美しい鳥を籠に閉じ込めたい」という欲求として描かれますが、最終的に彼自身がその籠の扉を開けるまでの葛藤が、非常に美しい文章で綴られているのです。
また、韓国では「後悔男(フヘナム)」ものの最高峰とも呼ばれています。
男性主人公がヒロインを傷つけ、その後に地獄のような後悔を味わうという展開は人気ジャンルですが、マティアスの後悔の深さと、そこに至るまでのプライドの高さのギャップは、他の作品の追随を許しません。
「ゴミ男だと思っていたのに、最後には泣かされた」「倫理的にはアウトなのに、どうしても惹かれてしまう」といった、感情を揺さぶられた読者の熱い感想が数多く寄せられています。
読者の感想に見る賛否両論の理由

正直なところ、この作品の結末やキャラクターの行動には、読者の間でも激しい賛否両論があります。これは日本だけでなく、本国韓国でも同様です。
批判的な意見の多くは、やはり倫理的な問題点に向けられています。
「マティアスの行動は愛ではなく、ただの監禁とDVではないか?」「なぜあんなに酷いことをした男を、最終的にレイラが受け入れるのか理解できない」「ずっと優しく支えてくれたカイルが報われないのはあまりにも理不尽だ」という声です。
現代的なジェンダー観や健全な恋愛観から見れば、マティアスの行動は犯罪的であり、レイラの選択はストックホルム症候群(誘拐犯に好意を抱いてしまう心理)のように見えるかもしれません。
これらの批判はもっともであり、読んでいて胸糞が悪くなる瞬間があるのも事実です。
一方で、肯定派の読者は、これを「リアリティのある道徳」ではなく「物語としての美学」と捉えています。
全てを持っていた傲慢な男が、たった一人の女性への愛によって破滅し、プライドも何もかもを失って初めて「人間」になる。
その再生の物語としての完成度を評価しているのです。「正しい行いをした人が報われる」という因果応報のルールを超えて、「理屈では説明できない魂の結びつき」を描き切った点に、多くのファンが涙し、カタルシスを感じています。
賛否が分かれること自体が、この作品がいかに読者の感情を深く抉り、強烈な印象を残しているかの証明とも言えるでしょう。
『泣いてみろ、乞うてもいい』韓国版と日本での配信
ここまで原作小説の濃厚な内容に触れてきましたが、やはり実際の漫画や小説でその世界観を直接味わいたいですよね。
特にVAN JI先生の作画は「神作画」と呼ぶにふさわしく、マティアスの冷ややかな美貌やレイラの儚げな愛らしさは必見です。
ここからは、日本での配信状況やお得に読む方法について整理してお伝えします。
日本語版漫画はどこで読める?

現在、日本語版のwebtoon(縦読みフルカラー漫画)は、主に以下の電子書籍プラットフォームで配信されています。
| 配信サイト | 特徴 |
|---|---|
| ebookjapan | PayPay還元やクーポンが豊富で、まとめ買いに最強。背表紙管理も可能。 |
| LINEマンガ | 「待てば無料」で毎日少しずつ読める。最新話の更新が早い傾向。 |
特に本作は、背景のアルビスの森の描写や、キャラクターの衣装のディテールまで非常に美しく描かれているため、高画質で読める電子書籍サイトでの閲覧がおすすめです。
webtoon形式なので、スマホでスクロールしながら映画のように楽しむことができます。
ebookjapanでお得に読む方法

私のおすすめは、断然ebookjapanでの利用です。
特に『泣いてみろ、乞うてもいい』のように、一度読み始めると続きが気になって止まらなくなる作品は、一気にまとめ読みしたくなりますよね。そんな時、ebookjapanの還元率の高さは非常に助かります。
ebookjapanでは、初回ログイン時にもらえる70%OFFクーポン(6回使える!)や、毎週金曜日・土曜日・日曜日に開催される「コミックウィークエンド」などのPayPayポイント還元キャンペーンを活用することで、定価よりもかなりお得に購入することが可能です。
例えば、全話を一気読みしたい場合、数千円単位で安くなることも珍しくありません。「続きが気になるけどお財布が…」という方には、まさに救世主のような存在です。
具体的なキャンペーン内容や適用条件については、必ず公式サイトで最新情報をチェックしてから購入するようにしてくださいね。
(出典:ebookjapan公式サイト)
注意点
キャンペーンの内容や還元率は時期によって変動します。また、クーポンには有効期限がある場合が多いので、獲得したら使い忘れないように注意しましょう。
作者Solcheの他作品を紹介

原作者のSolche(ソルチェ)氏は、本作以外にも「一癖も二癖もある問題児な男性主人公」を描くことに定評がある作家さんです。
もし『泣いてみろ、乞うてもいい』の世界観にハマったなら、他のSolche作品もきっと楽しめるはずです。
最も有名なのは、同じくウェブトゥーン化されている『問題な王子様』でしょう。こちらのヒーロー、ビョルン王子もまた「クズ男」として名高いですが、マティアスとはタイプが異なります。
マティアスが「執着・加害・支配」のタイプだとすれば、ビョルンは「無関心・放置・傲慢」のタイプ。妻であるエルナを放置し、彼女が傷ついて去っていくのを見て初めて焦りだす…という「後悔男」の別バリエーションを楽しめます。
また、『バスティアン』という作品も人気です。こちらは契約結婚から始まる復讐と愛憎を描いた物語で、やはりヒロインを酷く扱うヒーローが登場します。
Solche先生の作品は一貫して、「ダメな男が愛によって改心し、足元にひれ伏す」という王道のカタルシスを提供してくれるので、このジャンルが好きな方にはたまらないラインナップとなっています。
小説の更新状況と翻訳について

「漫画の続きが待ちきれない!」「小説の繊細な心理描写を文字で読みたい!」という方も多いと思います。しかし、残念ながら現時点では公式な日本語翻訳版の小説は、どのサイトでも配信されていません。
韓国語の原作小説は、韓国の「NAVER Series」というサイトで全170話(本編+外伝)が完結済みで公開されています。
また、英語版であれば「Yonder」や「WEBTOON」の英語アプリで配信されている場合があります。
どうしても続きを読みたい熱心なファンの中には、翻訳アプリ(PapagoやGoogle翻訳など)を駆使して、韓国語版に挑戦している方もいらっしゃいます。
ただ、先ほどもお伝えした通り、Solche先生の文章は非常に詩的で比喩表現が多いため、機械翻訳だと「意味は分かるけど、情緒が伝わりにくい」というもどかしさを感じることも多いようです。
公式な日本語訳が出るのを待ち望んでいるファンが非常に多い作品の一つですね。
韓国の名作『泣いてみろ、乞うてもいい』のまとめ

今回は『泣いてみろ、乞うてもいい』の韓国原作情報について、ネタバレを交えて詳しくご紹介しました。
マティアスとレイラの物語は、単なる「めでたしめでたし」のハッピーエンドでは片付けられない、痛みと喪失、そして救済が入り混じった深く重い愛の物語です。
マティアスが流した涙の意味、レイラが選んだ未来の重み、そしてカイルの切ない献身。それら全てが絡み合って生まれる感動は、きっとあなたの心に長く残り続けるでしょう。
韓国でも名作として名高いこの作品、日本語版ウェブトゥーンでその結末を見届ける日が本当に楽しみですね。
まだ読んでいない方は、ぜひこの重厚で美しい世界観に触れてみてください。きっと、ページをめくる手が止まらなくなるはずです。


