黒執事プルートゥの謎!正体や死亡の真相、声優まで徹底解説

アニメ『黒執事』に登場するプルートゥについて、その謎多き正体や、ファンの間で悲しまれた死んだという結末、そして物語の最後でどうなったのか気になっていませんか?
彼は原作には登場しないアニオリキャラクターですが、担当した声優の演技も相まって強い印象を残しました。
この記事では、プルートゥの物語だけでなく、作中の他の死亡キャラ一覧や、使用人メイリンに関する裏切りや死亡の噂の真相まで、黒執事の世界を深く掘り下げていきます。

- プルートゥの正体と物語上の役割がわかる
- プルートゥが死んだ経緯とその後がわかる
- 黒執事の他の主要な死亡キャラクターがわかる
- メイリンの裏切りや死亡説の真相がわかる
黒執事プルートゥの正体とアニオリ設定
悲しき魔犬プルートゥの物語

アニメ『黒執事』第1期に登場するプルートゥは、ファントムハイヴ家に身を寄せた巨大な魔犬です。普段は「プルプル」という愛称で呼ばれ、使用人のフィニアンに特に懐いていましたが、その正体と運命は非常に悲劇的なものでした。
物語の序盤、ハウンズワース村で「伝説の魔犬」として恐れられていたところを、調査に訪れたシエルとセバスチャンが発見します。
当初は凶暴で人間を襲う存在でしたが、セバスチャンの力によって手懐けられ、ファントムハイヴ家の番犬として迎え入れられました。しかし、その純粋で獣のような性質は、やがて大きな悲劇の引き金となります。
プルートゥの二面性
プルートゥは、無邪気で愛らしいペットとしての一面と、口から炎を吐き、巨大な獣の姿で暴れまわる恐ろしい魔犬としての一面を併せ持っています。このギャップが、彼のキャラクターをより印象深いものにしています。
ファントムハイヴ家での生活では、コミカルなシーンを彩るマスコット的存在でした。ですが、物語がクライマックスに近づくにつれて、彼の存在は徐々に不穏な影を落としていきます。
最終的には、彼の純粋さが敵に利用される形で、物語は最も悲しい結末へと向かっていくのです。
プルートゥの謎に包まれた正体

プルートゥの正体は、銀髪の青年の姿と巨大な白い犬の姿を行き来する、変身能力を持つ魔犬です。人型の姿は身長が約2メートルもある筋肉質な青年ですが、知能は犬のままで言葉を話すことはできません。このアンバランスさが、彼のミステリアスな魅力を際立たせています。
物語上、彼はもともと天使アッシュ・ランダース(メイドのアンジェラの正体)によって飼育されていました。
アッシュはプルートゥを自らの「浄化」計画の駒として利用するために、その力を制御していたのです。つまり、プルートゥは「天使に飼われた魔犬」という、非常に皮肉な存在でした。
プルートゥの正体のポイント
- 生物学的正体:人型と犬型に変身する魔犬
- 物語上の正体:天使アッシュの計画のための道具
- 象徴的正体:純粋な忠誠心と制御不能な破壊力の象徴
彼の名前「プルートゥ」が冥府の神「プルートー」を彷彿とさせることからも、制作陣が彼に「死」や「破壊」といったテーマを込めていたことがうかがえます。
しかし、彼自身に邪悪な意志はなく、ただ命令に従うだけの純粋な存在であったことが、彼の悲劇性をより一層深めているのです。
プルートゥが原作にいない理由

『黒執事』の原作漫画を愛読している方ならご存知の通り、プルートゥは原作には一切登場しません。彼が原作に存在しない理由は、アニメ第1期が制作された2008年当時の状況に起因しています。
当時、原作漫画はまだ連載初期段階で、アニメを2クール(全24話)放送するには物語のストックが不足していました。このため、アニメ制作陣は物語の後半からオリジナル展開を導入する必要があったのです。
原作者の枢やな先生も、当時アニメスタッフから「最終回でシエルを殺してもいいか」と相談されるほど、アニメ制作の自由度が高かったと語っています。プルートゥは、こうしたアニメ独自の路線を象徴するキャラクターとして生み出されました。
原作の世界観は「悪魔と人間の契約」を主軸にしていますが、アニメでは「天使」や「魔犬」といった新たな超常的存在を加えることで、独自の物語を構築しました。
プルートゥの存在は、原作の厳密な世界観とは異なる、アニメ版ならではの魅力を生み出すための重要な要素だったと言えるでしょう。
プルートゥは完全なアニオリキャラ

前述の通り、プルートゥはアニメ制作陣によって生み出された完全なオリジナルキャラクター(アニオリキャラ)です。彼の存在は、アニメ第1期が原作とは異なる独自の結末へ向かうための、重要な役割を担っていました。
アニオリキャラでありながら、プルートゥは物語に深く関わっています。
- ファントムハイヴ家に新たな「家族」の形をもたらした
- セバスチャンが悪魔として「魔犬」を手懐ける倒錯した主従関係を見せた
- 最終的にシエルに「家族を討つ」という究極の選択を迫った
このように、彼は単なる追加キャラクターではなく、物語のテーマ性を深め、クライマックスの悲劇性を高めるために不可欠な存在として機能していました。
アニオリキャラの宿命
アニメ独自のキャラクターであるため、プルートゥは第2期『黒執事Ⅱ』や、原作に準拠して制作された黒執事Ⅲ Book of Circusには登場しません。彼の物語は、アニメ第1期のみで完結しています。
原作ファンからは賛否両論あるものの、プルートゥの存在がアニメ第1期に独特の感動と余韻を与えたことは事実です。彼は、メディアミックス作品における「アニオリ」の成功例の一つとして、今なお多くのファンの記憶に残り続けています。
プルートゥの声優と特徴的な演技

プルートゥの声を担当したのは、声優の山口孝史(やまぐち たかふみ)さんです。プルートゥは言葉を話さないキャラクターであるため、山口さんの演技は非常に特殊なものでした。
彼の演技は、主に以下のような非言語的な音声で構成されています。
- 犬の姿の時の、野性的で低い唸り声や咆哮
- 人型の姿の時の、短い息遣いや感情的なうなり声
言葉に頼らず、声のトーンや響きだけでプルートゥの感情――喜び、恐怖、忠誠心、そして苦しみ――を表現するその演技は、まさに職人技と言えます。
特に、セバスチャンに懐く時の甘えたような声と、暴走する時の獣のような咆哮の演じ分けは、プルートゥの二面性を見事に表現していました。
山口孝史さんの他の出演作
山口孝史さんは、プルートゥ役のほかにも海外ドラマの吹き替えなどで活躍されています。例えば、ディズニーチャンネルのドラマ『科学ファミリー ラボラッツ』のアダム・ダヴェンポート役などが知られています。
プルートゥというキャラクターの悲劇的な魅力は、山口孝史さんの魂のこもった声の演技があったからこそ、あれほどまでに視聴者の心に響いたと言っても過言ではないでしょう。
黒執事プルートゥと他キャラの生死の真相
衝撃の結末!プルートゥは死んだ?

ファンの間で最も悲しいシーンの一つとして語られるのが、プルートゥの結末です。結論から言うと、プルートゥは物語の終盤で死んだと解釈するのが最も自然です。
物語のクライマックス、天使アッシュに操られたプルートゥは完全に理性を失い、ロンドンの街を炎で焼き尽くす破壊の獣と化してしまいます。もはや誰にも止められないと判断したシエルは、苦渋の決断を下します。
「命令だ。バルド、メイリン、フィニ。魔犬を殺せ!」
このシエルの非情な命令により、普段は頼りない使用人トリオが、隠していた真の能力を解放してプルートゥの討伐に向かいました。
直接的な死亡シーンは描かれていません。銃声とプルートゥの悲痛な咆哮が聞こえるだけで、視聴者はその結末を想像するしかありませんでした。この「描かない」演出が、かえって家族の一員を失う悲しみを際立たせています。
特にプルートゥを「プルプル」と呼んで可愛がっていたフィニアンにとって、この任務はどれほど辛いものだったか…想像するだけで胸が痛みますね。
プルートゥの死は、アニメ第一期の持つ「救いのなさ」やダークな世界観を象徴する、非常に重要な出来事として描かれました。
結局プルートゥはどうなったのか

プルートゥが討伐された後、彼の死を決定づける場面が最終決戦で訪れます。追い詰められた天使アッシュが、最後の切り札としてプルートゥを再召喚しようと試みますが、プルートゥは二度と現れませんでした。
この描写は、プルートゥが既に使用人たちの手によって葬られ、この世に存在しないことを暗示しています。彼がファントムハイヴ家の一員として、涙ながらに葬られたことを示す、悲しい証明です。
その後のシリーズでの扱い
前述の通り、プルートゥはアニメ第一期限定のキャラクターです。そのため、第2期や原作準拠の第3期以降のシリーズでは、彼の存在について一切言及されることはありません。彼の物語は、ロンドンの薄明かりの中で完全に幕を閉じたのです。
プルートゥの運命は、「主が家族を撃つか、家族が街を焼くか」という究極の選択をシエルに迫りました。彼の悲劇的な結末は、物語全体のダークさを際立たせ、彼を単なる怪物ではなく「救えなかった家族」として、視聴者の記憶に深く刻み込むことになりました。
メイリンの裏切りは過去の出来事

『黒執事』のファントムハイヴ家使用人の中で、メイリンの過去は特に複雑です。彼女がいつかファントムハイヴ家を裏切るのではないか、という噂が一部のファンの間で囁かれることがありますが、その可能性は極めて低いと言えるでしょう。
なぜなら、メイリンが経験した「裏切り」とは、彼女が誰かを裏切ったのではなく、彼女自身が過去に壮絶な裏切りを経験しているからです。
メイリンの過去
メイリンは元々、上海マフィア「青幇」に所属する凄腕の暗殺者「梟(フクロウ)」でした。幼い頃、共に生きていた仲間に裏切られてマフィアに捕らえられ、感情を殺して暗殺者として生きることを強いられていたのです。
彼女にとってファントムハイヴ家は、そんな地獄のような日々から救い出してくれた、初めて得た温かい「家族」であり「居場所」です。シエルやセバスチャンへの忠誠心と感謝の気持ちは、誰よりも強いものがあります。
メイリンがファントムハイヴ家を裏切らない理由は、過去に裏切られる痛みを誰よりも知っており、現在の「家族」を失うことを何よりも恐れているからです。彼女にとっての「裏切り」は、現在の家族を裏切ることではなく、感情を失っていた過去の自分に戻ることなのです。
メイリンに死亡フラグ?噂を検証

メイリンには「裏切り説」と並んで「死亡説」も囁かれることがあります。この噂の主な発端は、原作158話の扉絵でした。
その扉絵には、メイリンが過去に亡くした仲間たちと笑顔で過ごす姿が描かれており、これが「死亡フラグではないか」とファンの間で憶測を呼んだのです。
しかし、結論から言うと、2025年7月現在、メイリンは死亡しておらず、元気にファントムハイヴ家のメイドとして活躍しています。
あの扉絵は死亡フラグではなく、むしろメイリンが過去の辛い記憶を乗り越え、精神的に成長したことを示すポジティブな描写だったと解釈するのが自然ですね。
メイリンは、普段のドジっ子な姿とは裏腹に、超人的な遠視能力を持つ最強クラスの狙撃手です。その戦闘能力はファントムハイヴ家にとって不可欠であり、物語の重要な戦力として何度もシエルの危機を救っています。
同じ使用人のスネークが物語の途中で命を落としたことと比較しても、メイリンには死亡を示唆する伏線は現在見当たりません。彼女は今後も、大切な家族を守るため、その驚異的な狙撃の腕を振るい続けることでしょう。
黒執事の主な死亡キャラ一覧

『黒執事』は、その美しい絵柄とは裏腹に、多くのキャラクターが命を落とすダークな物語です。ここでは、原作およびアニメで死亡した主要なキャラクターの一部を一覧で紹介します。
キャラクター名 | 死因・状況 | 備考 |
---|---|---|
マダム・レッド | グレルにデスサイズで斬られる | シエルの叔母。「切り裂きジャック事件」編。 |
アグニ | タウンハウス襲撃時、ソーマを守り殉職 | 「豪華客船」編以降。執事の鑑と称された。 |
ジョーカー | セバスチャンに腕を斬られ失血死 | 「サーカス編」。ノアの方舟サーカス団のリーダー。 |
ケルヴィン男爵 | シエルに撃たれ、セバスチャンに止めを刺される | 「サーカス編」。狂気の慈善家。 |
アッシュ・ランダース | セバスチャンとの決闘で敗北 | アニメ1期オリジナル。天使。 |
アロイス・トランシー | クロードに殺害され、魂をハンナに食べられる | アニメ2期オリジナル。トランシー家の当主。 |
スネーク | 子供たちを守るために戦い、致命傷を負う | 原作209話。元サーカス団員で使用人。 |
この他にも、サーカス団のメンバーや緑の魔女編のキャラクターなど、数多くの登場人物が命を落としています。彼らの死は、物語に深みと悲劇性を与える重要な要素となっています。
黒執事プルートゥの魅力と謎を総括

この記事では、アニメ『黒執事』に登場するオリジナルキャラクター、プルートゥを中心に、彼の正体や悲劇的な運命、そして関連するキャラクターの謎について解説しました。
- プルートゥはアニメ第1期にのみ登場するオリジナルキャラクター
- その正体は人型と犬型に変身する能力を持つ魔犬
- 当初は天使アッシュに飼われ、後にファントムハイヴ家の一員となる
- 声優は山口孝史さんが担当し、言葉のない難しい役柄を演じきった
- 物語終盤、アッシュに操られてロンドンを火の海にする
- シエルの非情な命令により、使用人トリオの手で討伐された
- 彼の死は直接描かれず、暗示的な演出で示された
- 原作漫画やアニメ第2期以降のシリーズには一切登場しない
- プルートゥの存在はアニメ第1期の独自性と悲劇性を象徴している
- 使用人メイリンの裏切り説は彼女の辛い過去に起因する噂
- メイリンはファントムハイヴ家に強い忠誠心を持っており裏切る可能性は低い
- メイリンの死亡説は扉絵からの憶測であり、現在も健在である
- 黒執事にはアグニやスネークなど物語の途中で死亡する重要キャラが多い
- 各キャラクターの死は物語のテーマを深める重要な要素となっている
- 黒執事の原作漫画はebookjapanなどの電子書籍サイトで読むことができる
